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中野知昭 漆の器展「さわることから味わいが始まります」より⑦  (16.11.8)

中野知昭 漆の器展、11月14日(月)まで行っています!

たっぷりと漆が塗られ、
しっとり艶やかな漆の器の表面からは、
およそ想像もつきませんが、
実は、この漆の下には、何層にも渡ってこんな下地が施されているのです。

DSC_3788.jpg

この写真は、そんな下地の様子が少しでも伝えられたら…と
作ってくださった工程見本。
上段右から1番、2番、3番、4番、5番
下段右から6番、7番、8番、9番、10番目…と続きます。

しっかり乾燥させ、
ようやく器の形となった木の椀に
漆を塗ることで丈夫にし、
器の縁や底には強度を高めるために布を貼り、
さらに丈夫にするために、
砥の粉と地の粉、漆、糊などをあわせた下地を
三段階に渡って塗り、研ぎ、
滑らかになった器にいよいよ漆を塗りますが、
それももう一度、研ぎ、
その後、ようやく漆が塗られ、
埃などがついていないか、慎重に取り除いて、
それを室に入れて乾かして、ようやく完成。
…と器が出来上がるまでの行程を
はしょって、はしょって、説明したって、こんな感じ。

その手間も時間も…
本当に気の遠くなるような仕事だと、いつも思います。

古くから漆器の産地として知られる
福井県鯖江市、越前漆器の産地に生まれ、
お父さんの代から、この仕事を続けている中野さん。

こうして昔ながらの行程を
省いたり簡略化することなく、
一つ一つきちんと、真摯に真面目にしているからこそ、
中野さんの漆器は、実にタフ。
長く長く毎日毎日使ってもへこたれないし、
中野さんが自信を持って
「普通の陶器の器と同じように使ってください。
 食器用のスポンジで洗っても構いません。
 その分、丈夫に作っていますから。」
そう明言できる理由は、ここにあります。

漆の器は、陶器やガラスの器と比べると
ちょっと高価かも知れませんが、
その分、お付き合いできる時間は長いもの。
そして、他の何とも変えがたい
触れた時の安らぎやくつろぎに、私はいつも助けられています。

しっかりと作られた漆の器が、
ひとつずつでも多くの食卓に広がっていくといいな。
願うばかりに、
今日はちょっと長くなってしまいました…。

作業工程

今回もたくさんの作品が届きました。
会の間、こちらのページでも作品について様々ご紹介していきます。
こちらも楽しみにご覧ください。

※遠方への発送も行っております。通信販売でのお届けをご希望の方はこちらをご覧下さい。


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